なぜ今、ガバナンスなのか?

ミレニアムから15年以上が経過した現在、かつての途上国は、BRICSやG20のように新興国としてめざましい発展の軌道に乗ったグループと、紛争や低開発のループに陥ったままのグループとに二極化してきた観があります。 両グループを分けた要因はどこにあるのでしょうか?
かつて途上国の「国づくり」の成否は、資源の量、それを配分する自由市場の有無などによって説明されました。しかし近年明らかになってきたのは、資源の配分の方向性を上手に「舵取り」していく公共部門の制度的能力、 いわゆる「ガバナンス」が決定的に重要であるという事実です。確かに、どんなに資源があり
市場が開放されていても、腐敗した政府が資源を浪費してしまえば、国の発展には繋がりません。

 


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