濱口太久未:知的財産法
HAMAGUCHI Takumi : Intellectual Property Law

 

 

最近の研究テーマ  Recent Research Field

著作権に係る制度論的研究

 

主な担当科目  Courses taught

知的財産法研究Ⅰ、知的財産法研究Ⅱ、知的財産法特殊研究

 

研究内容  Areas of research interest

 知的財産法の領域には多様な法律が含まれていますが、そのうちで主に著作権法に関する研究を行っています。
 著作権法は元来、技術・社会の発展と不即不離の関係にありますが、とりわけ20世紀の終わり頃からのデジタル化・ネットワーク化の進展は国民生活への密着度の点で「著作権法」を「二文字法」に近いポジションに引き上げるに至っています。
  他方で、著作権法を含む知的財産法は、その保護対象を「知的財産」という一定の(財産的価値を有する)情報群に設定していることから、それらに特有の仕組みや理論などが各方面の利害調整の点も考慮の上で構築されており、特に著作権法は我々にとって身近な法律であるにもかかわらず、その習得が必ずしも容易ではないという側面を持っています。
 そのような中、複雑化する著作権法のあるべき形や立法動向等について研究を行っています。

 

授業内容

 私が担当している授業は「研究」の名称に表れているように、演習を中心・重視しています。
知的財産法の中でも、科目によって実際に取り扱う法律は異なりますが、大別すると、著作権法と、特許法を中心とする産業財産権法等とになっています。
  最初の数回では、対象となる法律の基本的な仕組み等について解説します。これを踏まえ、演習の回では、既存の裁判例を取り上げ、各回の発表担当受講生による発表(事件の概要や判旨の紹介、検討すべき論点や検討内容の提示)を行い、それを踏まえて受講生全員で質疑応答・討論を行い、各知的財産法に関する理解を深めることをその狙いとしています。
なお、「知的財産法特殊研究」では、著作権法に関して、いくつかの文献読解と、受講生による論文執筆に関する指導とを行います。

 

教員からのメッセージ

 上記の記載したところと重なりますが、知的財産法は「知的財産」の保護・活用を取り扱う複数の法律群で構成されており、各法律はその目的や保護対象、保護・利用の仕組み等が多種多様であることを一つの特徴としています。私の関心事項でもありますが、それらを比較したり統合・調和の在り方を考えてみたりすることも(多少記念物的な言い方になりますが、)「柔らかアタマ」をつくるのにいい材料になるのではないかと考えています。

 

関連リンク

 


ページの先頭へ