加藤峰夫:環境法・環境政策
KATO Mineo : Environmental Law & Policy

 

最近の研究テーマ  Recent research topics

 

尾瀬国立公園・至仏山の保護・利用計画づくり

富士山世界文化遺産地域の管理制度づくり(学術委員としての参加)

中部山岳国立公園・乗鞍岳地域の利用適正化検討

Management Guideline for Mt. Shibutsuzan at Oze National Park

Management Plan for Mt. Fuji World Heritage Area (as a member of Mt. Fuji World Heritage Academic Advisory Committee)

New Sustainable Use Plan for Mt. Norikura-dake at Chubu-Sangaku (Japan-Alps) National Park

主な担当科目  Courses taught

 

博士前期課程
【Master’s Course】

環境法研究I
環境法研究II
海の環境法
Environmental Study I
Environmental Study II
Marine Environmental Law

法曹実務専攻
【Law School】

環境法I
環境法II
Environmental Law I
Environmental Law II

博士後期課程
【Doctral Course】

環境法特殊研究
Environmental Policy(英語講義)
Special Study for Environmental Law
Environmental Policy

 

 

研究内容  Areas of research interest

国立公園等の「保全地域」の適切な維持管理および利用のありかたと、そのための制度整備

National park & protected area management (systems for conservation and sustainable use)

 

教員からのメッセージ

国際経済法学専攻を目指す方へ
皆さんは「法律」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。「普段の生活にはあまり関係がない、小難しい理屈」、あるいは、「面白味のない、無味乾燥な『きまり』」などと考える人も、きっと多いことと思います。体育会系の山岳クラブに入り、毎年百数十日を山に入って過ごしていた大学生の頃の私も、当然、そうでした。法学部でしたが、興味は山や川といった「自然」にあり、人が頭から捻り出したような「法律」については、実はその目的や意義あるいは社会における役割も、ほとんど分かっていませんでしたし、気にもしていませんでした。

しかしある時、私や仲間が足繁く通っているその山や川のほとんどは「国立公園」等の「法律・制度」によって環境の保護と利用が図られている地域であり、だからこそ私たちが楽しむことができるものだということを知って、「法律」というものの身近さと重要性に気付きました。それ以来、今に至るまで、国立公園等の環境をより適切に保護し、そして楽しむための仕組み=制度は、私の勉強と研究の中心になっています。

「人(ひと)」が、単なる生物としての「ヒト」ではなく、社会的な存在である「人間(ニンゲン)」として生きる以上、相手との、そして社会との「関係」が生じ、また必要となります。「法律」は、その「関係」を「ルール/制度」あるいは「仕組み」として調整し整理することによって、少しでも住み易い社会を作っていくための「道具」(tool/ツール)です。別の言い方をすると、人間が「社会」で生きていく限り、どんな状況や問題についても「法律」は関係し、そして「法律的な考え方」は必要(あるいは、少なくとも有用)となるのです。

国際経済法学専攻の教育研究では、法律を、「具体的な社会との関わりを通して、捉え、理解し、検討する」という考え方が強く流れています。「法律を、生きたものとして学び、そしてさらに活かすことを考える」ということです。

社会の種々の状況や問題・課題への興味・関心はあるが、どう取り組めばよいのだろうかと悩んでいる皆さん、そのテーマに、まずは「法律という見かた」でアプローチしてみませんか? 皆さんの興味・関心の多くは、きっと私にとっては新しい問題のはずです。それを、皆さんと一緒に考えていく機会に出会えることを、楽しみにしています。

 

Message to students

To everybody who thinks “Law” is just troublesome and never interesting.

You think so because the “Law” you have been taught and learned are such things. “Law” is, however, vivid and exciting, and, of course, not difficult to understand at all. You can easily grasp “Law” by looking “Law” in connection with the real world you live

We, the faculty of the Department of International Business Law are here to support your understanding of “Law”- the purpose, function, limit and possibility of “Law”.

Let’s study ”Vivid Law” with us to make you prepared with “Law as Social Toll” for your better future.


My favorite

 

今でもよく山に入ります。しかし頂上が目的のことは少なく、花や虫を見るために、その時季と場所を選んで出かけることもあれば、地図で見当を付けた面白そうな斜面のスキー滑降を狙って冬山に入ることもあります。登山道などのない沢を、途中でキャンプしながら何日もかけて遡上し、藪を漕いで尾根を越え、反対側の沢を下って帰ってくることもあります。焚火の傍で酒を飲みながら星を眺めるのが目的で、人があまり入らない山や沢に向かうこともよくあります。

こういった楽しみを提供してくれる「自然地域」を、できるだけ多く、良好な状態で残していきたいという、極めて利己的な考えと目的で、私は環境法(特に自然保護分野)を勉強しています。

「けしからん」と思う人は、ぜひどんどん「お叱り」「御批判」あるいは「喧嘩」をしに来てください。お待ちしています。

 

 

関連リンク

 

日本に10か所しかない自然環境保全地域(自然環境保全法)のひとつ、「利根川源流部」を遡る。

「高山の妖精」クモマツマキチョウ。環境省レッドデータリスト準絶滅危惧種。中部山岳国立公園北部の朝日岳にて。

 


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