横浜法学会 研究会成果報告

横浜法学会 平成29年度第1回研究会成果報告

下記の通り研究会を開催いたしました。

日時

2017年6月16日(金)18:00~18:30

場所
法学研究棟2階202号教室
(横国大HPアクセスガイドよりキャンパスマップN4-5参照)
講師

佐々木てる准教授(青森公立大学)

 討論者:柳赫秀教授(横浜国立大学)

題目

国籍の社会学 ― 越境する時代のメンバーシップ

*横浜国立大学新国際開発研究拠点との共催です

 

  国籍とは所属員を制度的に分ける仕組みであり、国籍法や国籍制度は現状に応じて変更することが可能な制度として位置づけられる。近年、海外にルーツを持つ日本人の増加によって、今から50年後には現在のヨーロッパと同じような状況になることが予想されるという。報告では、国籍に関わる日本と海外の比較や、ナショナリズムと国籍、国家との関係について指摘がなされた。明治以来、所属を意味する国籍という言葉に、ナショナリズムと権利義務の意味が付加されて一体化した運用がされてきたが、グローバル化が進む中で近代国家の根本的矛盾が露呈し、あらゆるところでひずみが出てきている。

  会場からは、citizenshipを与える国は、「国際的に見て相対的に強い国と言えるのではないか」や、「国家政府が保守的かリベラルかの区別はナショナリズムを重んじるか否かの区別と相対しているとは言えないのではないか」などの質問、コメントが多数出され、予定の時間を超過して活発な議論が繰り広げられた。  (椛島 洋美)

 

お問い合わせ先

横浜法学会
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-4 横浜国立大学大学院
国際社会科学研究院法学会事務局(法学研究棟3階 N4-5参照)
開室時間 月・木・金10:00~17:00 昼休み12:45~13:45
担当:中川 Tel/Fax 045(339)3632 E-mail: aiblawynu.ac.jp

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