特別企画:学生×修了生座談会

社会人入試には奨学金・学費免除のサポートも

川端:奨学金や学費免除を受けられた人はいますか?

上野:私が入学した当時は「社会人再チャレンジ制度」というのがありました。申し込みをしたところ、授業料を2年間全額免除していただけた。入学金以外は納めていません。お世話になりっぱなしな感じです。もちろん、いまは地元横浜の実務家として、再チャレンジの成果はしっかりあげています。

掛江:私は学生支援機構で半額免除してもらいました。

川端:奨学金は、日本学生支援機構の奨学金 を受給している学生が多いですね。おおよそ半数程度が半額免除、全部免除 を得ています。もともと新制国立大学だということもあって本学内部の奨学金制度はないのですが、むしろ、公的奨学金が有効に活用されています。また、前期課程の学生でも 研究助成金 を受けることができる場合もあります。指導教員とチームを組み共同研究によって助成金を得つつ成果を社会に還元する、という好循環もみられます。これは社会科学系の研究分野では珍しいことですね。

修了生、現役生が語る国際経済法学専攻の魅力とは?

川端:では最後に、YNUの大学院に入って「これがよかった!」と思うところを教えてください。

上野:たくさんの大学院がある中で、特に租税法などは、資格取得を目的とした大学院が多いようです。でも、YNUの場合は、租税法を学問として勉強できる大学院。かといって、実務を軽視せず、院生OBの進路は、大学研究者も、官公庁も、企業実務家も、弁護士・税理士などの専門実務家もいます。資料収集も論文作成も、一から自分でやらないと認めてもらえません。表面的な薄い知識や方法ではすぐ先生に見抜かれてしまうので、自分の頭と、手と足を使って取り組む。だからこそ、自分の血となり骨となります。それが将来の自分を構成していく力になっていくのだと思います。
社会人向けに、卒業しやすいカリキュラムの大学院もありますが、ここは「本気で勉強したいと思ったら、無制限に勉強できる」環境が整っています。
入学前に描いていた修了生としての自分と、実際に2年間を経て修了する自分。そこには、想像を超えるほどの差があります。
これからYNUを目指そうとする人たちも、税理士試験科目の免除がとれるかどうかだけに汲々とせず、私達と同じように、自分の関心と学習で、思いっきり充実した2年間をYNUで過ごし、目標に到達してください。そういう後輩がもっと増えて欲しいですね。

掛江:同感です。研究したいこと、追求したいことがあれば、それを自由に研究させてもらって、自由に形にできる。指導教官の先生のガイドが厳しい大学院では、自分がやりたい研究ではなく、与えられた課題の研究になってしまう。YNUの大学院は、学生が基点で、「あなたはどこに興味があるの?」、「どういう形にしたいの?」と問われながら、なおかつ自由に勉強できる環境で育ててもらったと思います。

阿部:私も、研究するうえでの自由度の高さを感じます。制限されることなく自分のやりたいことをできる環境があると思います。先生も親しみやすい方ばかりで、ひとりひとりをていねいに指導してくださる体制が整っていると思います。1年生も後半になるとそろそろ修士論文のための研究課題を決めて研究に着手しなければならず、大いに不安もあるのですが、先生方のアドバイスと、それに応えるパワーで目標に到達したいと思います。

川端:ありがとうございます。三人三様で、それぞれの学習研究分野ならではのお話を伺うことができました。皆さんのお話をうかがいことができて、国際経済法学専攻にはしっかり目標意識と勉学意欲のある学生がいて、華々しくはないかもしれないけれども、着実に成果を挙げている、ということがよくわかりました。
大学院を修了したからといって学校と疎遠にならず、ゼミでご自身の職業経験を後輩に伝えるとか、先生方と共同研究をするとか、これからもYNUを軸に専門職業人としてのキャリアを積んでいかれることを期待しています。

※本座談会は2014年7月16日に行われており、出席者のプロフィールは当日のものとなっております。

ページの先頭へ

Photo : 24時間使用できる自習室(固定席)

Photo : 法学研究棟