白鳥綱重:著作権法
SHIROTORI Tsunashige : Copyright Law

 

最近の研究テーマ  Recent Research Field

著作権制度の意義と限界、著作権教育の在り方
Significance and limitations of Copyright System, Copyright Education

 

主な担当科目  Courses taught

知的財産法研究I/知的財産法特殊研究/演習

 

研究内容  Areas of research interest

知的財産法、とりわけ著作権法を研究対象としています。最近の関心は、応用美術や、著作権の相対性、そして、著作権教育です。

著作権法は、頻繁に改正されています。ここ最近においても、いわゆる海賊版対策のための改正や、放送同時配信や図書館利用に関する権利制限規定など、大きな改正がありました。

他方、著作権法は私たちの日常生活にも関わる身近な法律のはずなのですが、普段、私たちは、著作権についてどれほど理解し、行動することができているでしょうか。とかく昨今は、保護と利用のいずれかに軸足を置いた議論が行われがちな傾向がありますが、これからの時代にあって、著作権法において保護と利用のバランスをどのように図るべきか、また、そのために必要な施策や対応はどのようにあるべきか、研究を深めたいと考えています。

また、全ての方が、著作権法を楽しく、そして、基礎から理解することができるように、著作権法に関する入門書を執筆しました(2022年2月22日刊行:『クスッと笑えて腑に落ちる 著作権法ガイダンス』(一般社団法人発明推進協会))

 

授業内容

著作権は無方式で成立し、また、著作権法の対象領域も広いため、とくに日進月歩の技術の進展に伴って、調整をすべき場面が絶えず生じています。その具体的な現れが法改正となるわけですが、現実には、法改正まで至っていないが解決が求められている課題も多いところです。

博士前期課程の授業では、著作権法の目的や法構造など、著作権法の位置付けや内容について学ぶとともに、著作権行政における最近のトピックスなども取り上げ、受講生の皆さんとの討議を交えながら、各論点について考えていきます。あわせて、後半では、各受講生自身によるテーマ研究の発表・討議等を通じて、著作権法や著作権制度に関する理解を深めていきます。

 

教員からのメッセージ

著作権は身近な権利ですが、その範囲については曖昧なところもあります。国民のほとんどは利用者であるとともに、著作者でもあるはずなのですが、実際に問題になる場面においては、関係当事者の利害衝突が顕著にみられることが多いところです。

法は、私たちの生活と無縁に存在するものではありません。それ故にこそ、法を学ぶことは難しくもあり、かつ、面白いのだと思います。 著作権法を巡る諸課題の解決に向けて、意欲あふれる皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

 

関連リンク

 


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