特別企画:学生×修了生座談会

税理士資格の取得、国際社会や社会問題への興味。それぞれの目標を掲げて大学院に

川端:今日は、わが国際経済法学専攻の特徴をウェブ読者のみなさんにお伝えするために、在学生1名、修了生2名をお招きして、あれこれ率直にお話をうかがいたいと思います。教員にとっては耳の痛いことも、遠慮なくおっしゃってください。
最初に、みなさんが大学院に入る前に、どこで何を学んでいたのか。それからうかがいましょう。では、在学生の阿部さんから。

阿部:私は、YNUの教育人間科学部国際共生社会課程(現人間文化課程)の出身です。もともと社会的な格差に対して問題意識をもっていたのですが、学部時代はそうした格差の発生メカニズムについての検討が中心だったため、現実に起きている問題を解決するための具体的なアプローチを検討したいと考えるようになり、公共政策系の大学院で勉強したいと思うようになりました。

上野:私は横浜市立大学を卒業後、税理士事務所に勤めながら、税理士試験の勉強をしていました。税理士試験は5科目合格をすると税理士として登録できるのですが、4科目は合格していたものの、最後の5科目が残っていました。
また、税理士試験の税法科目は暗記と計算が中心で、他の科目は合格したのですが、実務家になったあとは論理的に考えることが大切だと考え、大学院前期課程での勉学で修士論文を執筆することができれば税理士試験の一部免除があることを知り、大学院を受験しようと決めました。国家試験の勉強と大学院での勉強の両方を経験してみたかったのです。大学時代のゼミの先生に「租税法ならばYNUの大学院にいい先生が複数いらっしゃる」と薦められて、社会人入試を受けました。

掛江:私は上智大学の外国語学部出身です。ロシア語学科で学び、ロシアに留学もしました。そのころから、国際社会のことや社会科学の理論をしっかり勉強したいと思うようになりました。コソボ紛争が勃発し、その思いが高じて大学院を目指すことに。

川端:なるほど、それぞれバックボーンがさまざまですね。
では、他大学の大学院ではなく、YNUの大学院に決めた理由について教えてください。

阿部:私の場合は内部進学ですから、大学院で学びながら、フットワーク軽くいろんな活動に参加できるかな…と思ったことが決め手です。

掛江:国際法学の研究は、大学や先生によってアプローチや研究の傾向が大きく異なります。大学院進学を考えた時に、YNUの先生に私が研究したいテーマを理解していただけたことが、進学を決めた理由です。

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profile

司会進行
川端 康之 教授

横浜国立大学 大学院
国際社会科学府
国際経済法学専攻

掛江 朋子 准教授

横浜国立大学 大学院
国際社会科学府
国際経済法学専攻

上智大学外国語学部卒業
2010年 国際社会科学研究科
国際関係法専攻(現:国際経済法学専攻)
国際関係法コース修了