関根豪政:経済法、国際経済法
SEKINE Takemasa : Economic law, Trade Law

 

最近の研究テーマ  Recent Research Field

企業結合における外国補助金の規制
EU国家援助規制の拡散の可能性と限界
政府調達に対する法規制の展開

 

主な担当科目  Courses taught

経済法研究、経済法特殊研究

研究内容  Areas of research interest

研究としては、経済法と国際関係の接点となるような領域に焦点を置いてきました。国有企業に対する規制や、補助金を受けた企業による競争歪曲の防止など、経済法(独占禁止法、競争法)では必ずしも対処できない競争制限行為で、かつ国際的側面を含む問題に対して、既存の競争法の考え方を基礎に、どのように法的に対処すべきかという視点から研究を行ってきました。これらの問題に対してはEUや米国、豪州が先行していることもあり、比較分析を行うことが多いです。とりわけ、EUにおける仕組みは特有なものが多く、日本において参考にする点は多いと言えます。日本の常識に囚われない、視野の広い研究を心がけています。

 

授業内容

授業では判例分析に重点を置いています。法律の講義では判例が参照されることはよくありますが、概要に触れるのみで終わることが多いです。しかし、実際には一つの裁判判例には多くの人の時間とエネルギーが割かれており、1つの事例から学べる法的論点は多岐に亘ります。授業では、一つ一つの判例にしっかり向き合うことで、法的な議論の奥深さを認識してもらいたいと思います。もちろん、細部に囚われ過ぎでもいけないのですが、「悪魔は細部に宿る」ことも忘れてはなりません。大学院では、そのような細部にこだわった授業を進めたいと考えています。

 

教員からのメッセージ

国際経済法学専攻を目指す方へ

大学院に進学する人口が増えてきていますが、大学院は最高学府(の一部)であることを忘れないようにして下さい。そしてまた、大学院は「勉強」ではなく、「研究」の場です。単に知識を習得するのではなく、その修得した知識に基づいて、社会的な問題への解(あるいはその基礎)を追求することが学問の役割です。独りよがりのアイディアの披露の場でもありません。大学院在籍時は、学問に対する向き合い方についても考えてください。
なお、研究内容にも記載したように、各国の競争法や国境を越えた経済問題への対処を関心としていますので、多様な国籍や背景を持つ人が授業がゼミに参加してくれることは歓迎しています。

 

関連リンク

 


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