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石﨑由希子准教授 が沖永賞を受賞しました
受賞情報
大学院国際社会科学研究院の石﨑由希子准教授の論文「疾病による労務提供不能と労働契約関係の帰趨-休職・復職過程における法律的規律の比較法的考察」法学協会雑誌132巻2、4、6、8、10号(2015年)が、平成27年度(第30回)沖永賞を受賞しました。
沖永賞は、労働問題に関する図書及び論文のうち、社会的に有意義でかつ優れたものについて、公益財団法人労働問題リサーチセンター(会長 冲永佳史)がこれを表彰することにより労働問題研究の振興及び促進をはかるものです。公益財団法人労働問題リサーチセンターは、昭和60年に設立され、労働問題についての調査研究や研究助成等の各種事業を実施し、その一環として昭和61年度から沖永賞を実施しています。
第30回(平成27年度)においては、2月1日に開催された審査委員会(座長:稲上毅東京大学名誉教授)にて、授与が決定され、3月7日にホテルオークラ東京で表彰式が行われました。
受賞対象となった論文は、うつ病などによる休職や復職をめぐる紛争が多発するなかで、私傷病休職及び復職について、フランス法およびドイツ法との比較法的研究を行い、直接的な立法規制のない日本にとって、いかなる政策的示唆が得られるかを考察したものです。同論文は、フランス法・ドイツ法・日本法の相違点を明らかにしつつ、日本において、特に「プロセス」に着目した手続的規範について検討する余地が大きいのではないかとの結論を導いています。なお、同論文は、日本学術振興会科学研究費助成事業・若手研究(B)「病気休職過程における法規範と自主規範の関係」(課題番号:26780031)の助成を受けたものです。
沖永賞と選考評について(公益財団法人 労働問題リサーチセンター)