メッセージ

系長(専攻長兼任)からのメッセージ

  

 近時、英国のEU離脱や米国のトランプ大統領就任など、これまでの常識では「あり得ない」とされてきた事象が次々に現れてきています。これらの政治現象に共通するのは、専門知識の軽視です。これをポピュリズムと呼んでみたり、反知性主義と呼んでみたりしますが、必ずしも適切な表現ではありません。むしろ正面から「専門知識の死」(The Death of Expertise)と呼ぶべきだという人もいます。これは深刻な問題で、日本で教育研究に従事する我々も真剣に考えなければならないことですが、社会科学系の大学院はまさにその専門知識を学ぶ場なのです。我々は、逆風の中でも、いやむしろこういう時代だからこそ、社会に役立つ専門知識を身に着けていかなければなりません。
 横浜国立大学の法律系大学院(国際経済法学専攻および法曹実務専攻)は、その基本理念である「実践性」、「先進性」、「開放性」、「国際性」を体現した 博士前期・後期課程、更には専門職学位課程として時代とともに歩んできました。国際社会科学府の中にあって、経済学・経営学等との接点も含む学際領域の専門性を兼ね備えた人材の育成を可能とする本学ならではのカリキュラムを整備・充実しています。大学院としての国際経済法学専攻(博士前期・後期課程)の歴史は、1990年に最初に設置された「国際経済法学研究科」から数えてもわずか四半世紀の歩みにすぎませんが、だからこそ、既成の枠組みや通念にとらわれない堅実で斬新な学問研究、新たな活動領域を開拓する高度専門職業人の育成、社会人のリカレント教育にふさわしい理想的な教育環境であると自負しています。
 緑濃い静かな環境の中で、自分自身の当面の目標、人類共通の課題に取り組んでみませんか。教職員一同、全力で皆さんを応援します。

法律系長・国際経済法学専攻長 荒木一郎

 

 


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