横浜法学会 研究会成果報告
横浜法学会 平成27年度第1回研究会成果報告
下記の通り研究会を開催いたしました。
日時 |
2015年5月18日(月)12:10~12:50 |
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場所 |
法学研究棟2階201号教室 (横国大HPアクセスガイドよりキャンパスマップN4-5参照) |
講師 |
岡庭 幹司 准教授 (横浜国立大学大学院国際社会科学研究院) |
題目 |
明示的一部請求棄却判決確定後の残部請求 |

研究会では、金銭債権の数量的一部請求訴訟で敗訴した原告が残部請求の訴えを提起することは特段の事情がない限り、信義則に反して許されないとした最高裁判決(最判平成10年6月12日)を取り上げ、同判決は民事訴訟法の基本原則である処分権主義に反するとともに、原告に対してのみ一方的に一部請求であっても全部請求の場合と同程度の主張立証をしなければならないという行為規範を課すものであるから、当事者間の武器対等の原則を崩すものであるとして、本件判例に反対すべきであるとの見解が示され、これに対して質疑応答がなされた。
(岡庭幹司)
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横浜法学会
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