横浜法学会 研究会成果報告

横浜法学会 平成29年度第5回研究会成果報告

下記の通り研究会を開催いたしました。

日時

2018年 1月 16日(火)18 : 00~19:30

場所
法学研究棟2階202号教室
(横国大HPアクセスガイドよりキャンパスマップN4-5参照)
報告者

明石純一 准教授(筑波大学)

討論者:椛島洋美 教授(横浜国立大学) 
題目

マイグレーション・スタディーズへの誘い ~ 政策と実践への示唆

 

研究報告は、マイグレーション・スタディーズと明石氏ご自身の研究、実務・実践活動、日本の移民政策の動向の3本立てで行われた。マイグレーション・スタディーズは、国境を越える人の移動や移住が盛んである今日、いろいろなディシプリンからアプローチされ、活発な議論が繰り広げられている。しかし、直面する政策形成との関連が強い分野であるため、学問の中立性の難しさが常につきまとう。国家主権と国際人道規範のせめぎ合いがあり、また、そこに市場原理が絡んでくる現状を明らかにして、ガバナンス構築につなげていくという、研究と実践の往復運動の中に身を置く報告者ならではの言及は、示唆深いものがあった。 報告後の討論では、日本の現状と課題について、外国人に対する入国管理という入口の問題と社会統合の問題が焦点となった。報告者が指摘したとおり、日本は事実上の移民社会となってきているにもかかわらず、入館政策と外国人受け入れのための制度が旧態依然であることをどう考えていくのか。報告者と参加者との間で意見交換をすることを通じて、参加者個々が、考察を展開する絶好の機会となった。
                                 (椛島洋美 国際社会科学研究院教授)

 

お問い合わせ先

横浜法学会
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-4 横浜国立大学大学院
国際社会科学研究院法学会事務局(法学研究棟4階 N4-5参照)
開室時間 月・木・金10:00~17:00 昼休み12:45~13:45
担当:中川 Tel/Fax 045(339)3632 E-mail: aiblawynu.ac.jp

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