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日時	2021年3月12日(金) 18:00～19:05
テーマ	「Going local‐SDGsと行政学」
場所	オンラインにて開催
主催	横浜法学会

 

 

去る3月12日において、本学会主催による小池治教授の最終講義が行われた。

演題は、「Going local: SDGsと行政学」 であった。これは、昨今話題のSDGs、すなわち「持続可能な開発目標」について、行政学という学問的な見地からの検討を加えた意欲的な内容であり、最終講義の名にふさわしい同教授の豊富な学殖の限りを尽くした充実したものといえる。

同教授は、1989年に明治大学から政治学博士の学位を授与され、茨城大学人文学部助教授を経て、1998年横浜国立大学院国際経済法学研究科助教授に転任、爾来23年の長きにわたって、本学において研究と教育に専念してこられたものである。

同教授の行政学は、常に実際の行政の運用の分析と諸外国における比較検討という実践的な側面に特徴づけられる。

本演題は、そのような小池行政学の集大成であると同時に、SDGsという概念への過度な期待に一定の警鐘を鳴らすものでもあり、後進の研究者にとって、まさに今後の研究の道標となるべきものであったと言えよう。参加者は約80名。質疑も活発に行われ、参加者それぞれに深い学術的な感銘を残しつつ終了した。

（齋野　彦弥　国際社会科学研究院教授）