横浜法学会 研究会成果報告

横浜法学会 2025年度 第1回研究会成果報告

下記の通り研究会を開催いたしました。

日時

2025年 6月19日(木)17:00~18:30

場所
フルオンラインにて開催
講師
大山 徹 氏(南山大学法学部教授)
題目
公開買付にまつわるインサイダーと情報伝達 〜最決令和4年2月25日を契機に〜

 

 

2025年6月19日木曜日(同日17時~18時30分まで実施)、南山大学法学部教授・大山徹先生を講師にお迎えして、2025年度第1回横浜法学会(オンライン)が開催されました。テーマは「公開買付にまつわるインサイダーと情報伝達 ~最決令和4年2月25日を契機に~」でした。

大山先生は、経済刑法という難しいテーマに長らく取り組んでこられましたが、今回は、2013年金融商品取引法改正で導入された情報伝達罪により可罰的となった事件すなわち上記最高裁決定について、わかりやすく解説して頂きました。上記最高裁決定の事案は、証券会社に勤務していた社員Xが、公開買付の実施等を職場の同僚の話を立ち聞きして偶々知り、自ら有価証券報告書を閲覧等するなどして、公開買付の対象会社を特定した上で、かかる情報を第一次情報受領者である友人Yに漏らしたというものでした。大山先生は、情報伝達罪はインサイダー取引罪の「教唆的類型と幇助的類型」をいわば独立罪化して構成要件化したものだとの見解を公にされていました。

内海朋子(国際社会科学研究院教授)

 

お問い合わせ先

横浜法学会
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-4 横浜国立大学大学院
国際社会科学研究院法学会事務局(法学研究棟4階 N4-5参照)
開室時間 月・木・金10:00~17:00 昼休み12:45~13:45
担当:中川 Tel/Fax 045(339)3632 E-mail: aiblawynu.ac.jp

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